そして最後が……。
あたしはコウダイへと視線を向けた。
コウダイはスラッと長い手足に整った顔立ちをしている。
「はじめまして、コウダイです」
少し照れながら自己紹介をするその姿に、心臓がドクンッと大きく高鳴った。
交流サイト上でもいいなと感じていたけれど、実際に会ってみると想像以上だ。
あたしはコウダイとまともに目を合わせることもできなくなってしまった。
それからあたしたちはレンタルの自転車を借りで、町で有名なホラースポットへと向かった。
そこは明かりのないトンネルで、一歩足を踏み入れると冷気が体にまとわりついてきた。
「ここも結構怖いな~」
そう言う匿名希望の声が幾重にもこだまする。
「ノドカちゃん大丈夫?」
あたしの前を歩いていたコウダイが心配して手を差し出してくれる。
あたしは緊張しながらもその手を握り締めた。
コウダイも緊張しているのか、少し汗ばんでいる。
「この後、スマホ番号教えてね?」
コウダイは他の2人には聞こえないよう、こっそりとあたしに耳打ちをしたのだった。
それから、あたしとコウダイは交流サイトには行かなくなった。
時々画面を表示させてみんなの会話を見ることはあったけれど、書き込みはしない。
だって、あたしとコウダイはすでに繋がっている。
なにか面白いことがあれば、すぐに連絡を取り合う関係になっていたからだ。
《コウダイ:今日、面白いアプリを見つけたんだけど、見に来ない?》
《ノドカ:アプリ? それなら、アプリ名を教えてくれればあたしもダウンロードできるよ?》
《コウダイ:ダメ。直接会って?》
あたしはコウダイへと視線を向けた。
コウダイはスラッと長い手足に整った顔立ちをしている。
「はじめまして、コウダイです」
少し照れながら自己紹介をするその姿に、心臓がドクンッと大きく高鳴った。
交流サイト上でもいいなと感じていたけれど、実際に会ってみると想像以上だ。
あたしはコウダイとまともに目を合わせることもできなくなってしまった。
それからあたしたちはレンタルの自転車を借りで、町で有名なホラースポットへと向かった。
そこは明かりのないトンネルで、一歩足を踏み入れると冷気が体にまとわりついてきた。
「ここも結構怖いな~」
そう言う匿名希望の声が幾重にもこだまする。
「ノドカちゃん大丈夫?」
あたしの前を歩いていたコウダイが心配して手を差し出してくれる。
あたしは緊張しながらもその手を握り締めた。
コウダイも緊張しているのか、少し汗ばんでいる。
「この後、スマホ番号教えてね?」
コウダイは他の2人には聞こえないよう、こっそりとあたしに耳打ちをしたのだった。
それから、あたしとコウダイは交流サイトには行かなくなった。
時々画面を表示させてみんなの会話を見ることはあったけれど、書き込みはしない。
だって、あたしとコウダイはすでに繋がっている。
なにか面白いことがあれば、すぐに連絡を取り合う関係になっていたからだ。
《コウダイ:今日、面白いアプリを見つけたんだけど、見に来ない?》
《ノドカ:アプリ? それなら、アプリ名を教えてくれればあたしもダウンロードできるよ?》
《コウダイ:ダメ。直接会って?》



