「え、なに? どうしてノドカがあたしのスマホを持ってるの?」
スマホを入れていたはずのポケットは空になっている。
「こけたときにスマホが落ちて、それをノドカが拾ったんだよ」
とても穏やかな口調でコウダイくんが言った。
「え……?」
それはまるで、コウダイくんはもともとこうなることを予測していたような声色だった。
その証拠に、コウダイくんはノドカが出てきてもちっとも驚いていなかった。
「このスマホを使って悪霊を出現させて、ミキコにとりつかせたんだよ? だから、体が透けているの」
ノドカが淡々と説明する。
「な、何言ってるのノドカ?」
「ほら見て、触れなくなってる!」
ノドカはあたしの足元に手を伸ばす。
咄嗟によけようとしたが、ノドカの手はあたしの足をすり抜けてしまった。
「なにこれ、冗談だよね!?」
必死に両足を動かしてみるけれど、透とおったまま変化はない。
それ所から全身の寒気や体の重さが強くなっていきている。
まるで、このまま地面にズブズブと沈み込んでいってしまいそうだ。
スマホを入れていたはずのポケットは空になっている。
「こけたときにスマホが落ちて、それをノドカが拾ったんだよ」
とても穏やかな口調でコウダイくんが言った。
「え……?」
それはまるで、コウダイくんはもともとこうなることを予測していたような声色だった。
その証拠に、コウダイくんはノドカが出てきてもちっとも驚いていなかった。
「このスマホを使って悪霊を出現させて、ミキコにとりつかせたんだよ? だから、体が透けているの」
ノドカが淡々と説明する。
「な、何言ってるのノドカ?」
「ほら見て、触れなくなってる!」
ノドカはあたしの足元に手を伸ばす。
咄嗟によけようとしたが、ノドカの手はあたしの足をすり抜けてしまった。
「なにこれ、冗談だよね!?」
必死に両足を動かしてみるけれど、透とおったまま変化はない。
それ所から全身の寒気や体の重さが強くなっていきている。
まるで、このまま地面にズブズブと沈み込んでいってしまいそうだ。