具現化アプリ

☆☆☆

家に戻ってからもコウダイくんとのメッセージは続いていた。


主に、あたしが見てきた幽霊の話だったけれど、メッセージをしている間だけでもコウダイくんが自分のものになったような気がして、優越感に浸ることができた。


「コウダイくんって本当にカッコイイもんね、ノドカにはもったいないよ……」


あたしはベッドにあおむけになって寝ころび、コウダイくんとメッセージを続けたのだった。