と、その時ピリリっとスマホが鳴った。
「あ。やばい。俺そろそろ行かないと。…じゃあ、そうだな…彩里ちゃん、これからは朝一緒に通学、俺の場合は通勤になるけど…しようか?」
「…え?」
「なかなかね、ここまで年取ると、そうそう簡単には、年下の子に合わせることって出来ないからさ…。だから、ゆっくり…俺と付き合ってくれたら、嬉しいな」
「…っ!」
「なんて…ちょっとキザだったかな…」
自分の口にした言葉に、やっぱり照れ臭くなって、恥ずかしいくらいに早口になってしまうと、彼女はぶんぶんっ!と首を横に振って、真っ赤になった。
「…私、早く忠志さんに近付きたい…」
「うん。早く、大人になって?…俺はそれをゆっくりと近くで見てたい」
「じゃ、じゃあ、頑張ります!だから…それまで誰のものにもならないで?」
「くすくす。ならないよ?大丈夫。俺冴えないけど、一途だからね」
そう言うと、彼女もくすくすと笑って小さく「よかった」と呟いた。



