恋愛(学園)
完

- 作品番号
- 1613198
- 最終更新
- 2020/08/20
- 総文字数
- 2,222
- ページ数
- 7ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 1,697
- いいね数
- 1
こんな夏死んでしまえばいい。
*レビュー御礼*
弓削あずき様、Nia.様、椿れいみ様
ありがとうございました!!
目次
この作品のレビュー
初めて読んだのんさんの本かな…? 『夏を殺して』誰に言ってるんだろう?って思って読んでみたら…そんなこと忘れるくらい物語に集中した! 最初から最後まで、飽きることなく何度も読める!
初めて読んだのんさんの本かな…?
『夏を殺して』誰に言ってるんだろう?って思って読んでみたら…そんなこと忘れるくらい物語に集中した!
最初から最後まで、飽きることなく何度も読める!
いつも通りセミがうるさくて、いつも通り何匹かのセミが死んでいて、その中の一匹が 「かわいそう」だった。
「ねえ、吉田」
──俺、彼女できた
.
作者さんのえがく生命の話、夏の残酷さ、失恋の感情──すべてがすきです。
6ページ最後の3文がだいすきすぎます。
きっと、この作品を読むことでしか、この感情になれない──そんな想いがうまれます。
タイトルと最後の1文。比べて、さらに、切ない。
夏といったらこの作品を思い出します。
夏は残酷だと思う。
そこから始まる物語。
たった七ページなのにも関わらず、言葉に詰め込まれた夏は深く、そして複雑な恋心は繊細な表現で紡ぎ出されていました。爽やかなだけじゃない。熱気に包まれた私はそっと本作品を閉じ、脳裏に浮かんだあの夏を想った。
まるで私の心を代弁してくれているような、そんな柔らかくも脆い物語。惹かれてしまう、綺麗な描写。この作品の全てが私の心を奪いとった気がしました。
ラストシーンは最後の可愛い仕返しのように感じ、だからこそ、終わりを告げているようで……無気力感だったり、それとは反対に感情がいきなりこみ上げてきたりする、あの悲恋の味を思い出しました。まるで、しょっぱくて苦い汗のよう。まさに夏の象徴だな、と。
今だけは私だけを考えていて。そんな恋焦がれてやまない気持ちが暑い空気に溶け込んでいました。
早く彼女の夏がなくなりますように
そう願わずにはいられなかった。
この作品の感想ノート
マ、マポンさんがおる…!
って違う違う!それを言いに来たんじゃない!
この、友達以上恋人未満、っていう関係が大好物なんですよ(((え…言い方がキモい
このなんていうか欲張りな?残酷な?なんだろ…捻くれてる感じの女の子って大好きです!
恋愛小説ではお決まりの清廉潔白で可愛らしいヒロインじゃなくて、人間味がある?この方が好きなんですよぉぉぉお!!
あなたは私の心を奪っていきました。
なのでいまから、吉田を思いながらアイスを食べたいと思います。
花吉 のん様
はじめまして。夏のお話が読みたいと思った矢先に「夏を殺して。」のタイトルを見つけ、惹かれ読まさせていただきました!
読了し、村上いいい!と思わず呼び捨てで叫びそうになりました。「まったく、村上はばかだ、吉田ちゃんみたいな一途でかわいい子を好きにならないなんて、本当にばか、吉田ちゃんを苦しめるんじゃない!あ、それから、両想いおめでとう、よかったね!幸せにならなきゃ許さないぞ!」…なんて、誰目線かもわからずに畳み掛けて言ってしまいそうです。
たしかに夏は残酷だな、と思いました。夏にたくさん苦しめられ、夏のせいで、きみのせいで、と八つ当たりしたくなります。それも、殺してしまいたくなるほど。
アイスを頼むだけ頼んで教室を飛び出した吉田ちゃんが、夏から逃げ出そうと飛んでいくセミのようにも思えたし、意地を張って自分だけで背負い込む幼子のようにも感じました。村上くんは知らないけど、わたしは知ってるよ、がんばったね、とそばで寄り添ってあげたくなるけれど、吉田ちゃんにはありがた迷惑かもなとも考えてしまいます。それくらいわたしは吉田ちゃんに感情移入しました。
長々とすみません。切なくてすてきなお話をありがとうございました。
吉田ちゃんも幸せにならないと、わたしも夏を許さないぞ、なんてことを冗談ぽく考えながら、ずっと吉田ちゃんの味方でありたいなと思います❁.
※ネタバレ有※
のんちゃん〜!!だいすきすぎて結婚を決めてしまった人間です🙋🏻♀️
──通学路はいつも通りだった〜ひっくりがえって、死んでいた。
ここの文章がだいすきすぎてまず叫んだ…。もちろんその前後も、というかぜんぶが愛で、だいすきで、できることならばメガホンで世界中に発信したいくらいらぶなんですけど、のんちゃんのえがく生命の感じがとんでもないツボで…!
──人間を食べるヒトがいるなら、わたしはいま、ちょうどいい塩加減だ。
のんちゃんと吉田ちゃん天才!って思いました。すき♡
──声を出すたびに、込み上げてきそうなモノがたくさん喉につめられてる。
──わたしっぽいの選んできてよ
切なくて、くるしくて、夏。
──わたしのために買ったアイスを、わたしがいない教室で食べてよ。
──しょーがねーなって、ちょっと溶けたアイスを、吉田、無責任だなーって思いながら、その時間はわたしのことを考えて食べて。
ここのすきがすごすぎて、涙と、作品・のんちゃんへの愛で大洪水です。
もうこれはこの作品でしかこの感情になれないです。たくさん読むねっ!!
素敵な作品をありがとうございました🍀
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