眩むような夜に、


「クラスメート、なんでしょ?」


私が眉をひそめると、彼はどうしてそんな顔をするのかわからないとでも言いたげに、


「うん、君の彼氏とはクラスメートだよ」


と、首を傾げた。


「知り合いの彼女、わざわざナンパしに来たの?」


だって、今までの話を聞いていると、つまりそういうことでしょ?他人の彼女を横取りとか、それだけでもう響き最悪なのに、ナンパとか。それに、ナンパが目的なら、わざわざ彼氏持ちを選ばなくても、もっと他にいるでしょうよ。


私がそう言うと、彼はパチンと手を叩き、「ああ」と大げさに頷いた。


「だって、あいつとはもう別れるでしょ?」