「よう、随分と遅かったな」

そんな二人を見ていると、低い声が聞こえて私は体を震わせる。彼女達が行った席には腕組みをして私を待っていたであろういじめの主犯格の業田くんがいた。業田くんは席を立ち、私に近づくと私の髪を掴むと自分の席に引づる。私は痛みに耐えながら彼の席に行くのを抵抗する。彼の席には他のいじめっこがいる。業田くん、上平くん、柳原くん、それとさっきの二人を合わせた五人のいじめっこが…。

「じゃあ、今日も楽しく遊ぼうぜ」

業田くんがとても楽しそうに私に囁く。
こうして今日も私の地獄の時間が始まったのだった。