「い、いって…」

だけど口を開いても言葉が上手く紡げない。学校に行きたくないと心が訴えている。

「美子?」

変にどもる私を母さんが不思議そうに見つめる。

「どうしたの?気分でも悪い?」

母さんの言葉に私は頷いて仮病で休みたい。しかし、返事をする前に彼らの言葉を思い出す。

『明日もちゃんと学校に来いよ。たっぷり可愛がってやるから』