熟成復讐

「…梓?うそ、梓なの?」

俺と満がライトを当てたことで姿が見えた綾子が遺体に近寄る。そして震える手で遺体の顔を動かして覗き込むと目を見開いて絶叫した。

「いや、梓、梓──‼︎」

綾子は遺体を抱きしめて自分の娘の名前を呼んだ。

「屋上に犯人がいるのか⁉︎」

業田は屋上に視線を向けるが、そこには誰もいない。