地獄船

このまま奇妙な時間だけが過ぎていくと思ったが、思い出したように吐き気に襲われた。


広い廊下の隅に座り込んで食べたものをすべて吐く。


あまりにも衝撃的な光景に、感情はマヒしてしまっているのか、吐いた口元が笑っていた。


笑いたくなんてないのに。


叫びたいのに。


心がそれについて来てくれない。


全員、ここに、いた。


鬼に捕まり、食料として保管されていた!


人がいれば助かる手段が見つかるかもしれないという、薄い期待も消え去った。