いつも、にこにこと笑っているけど…。
美登は、本当は気付いているんだ。



その、3年くらい好きな奴に、好きな女がいること。
そして、自分の親友の中に、そいつが好きな奴がいること。



だから、揺れてる。



告白して、当たり前のようにフラれることも。

そして何より、自分の想いで、親友を失くしてしまうかもしれないことも…。



どちらも怖くて出来ない、と。

最初はそんなのただの偽善だろ…と思ってた。
だけど、あの時…真冬の凍えそうな日…。
空っ風が吹き荒ぶ小さな公園で。

一人曇った空を眺めながら泣いてる美登を見て、強く思った。


守りたい、と。
一人で泣かせたくない、と…。