「みーどーり。はい。あーん」
「ば、ばか!シロちゃんてば私子供じゃないし…ココお店の中だよ?!」
「別に子供扱いなんかしてねぇーし。その他諸々関係なくね?」
「シロちゃん!」
「はいはい。わりぃーわりぃー」
まるで、恋人同士だと錯覚させられるような、甘い会話とやり取り。
ここまでしといて、更には、
「シロちゃん、好きー」
とか普通に言ってくるこいつは、本当に小悪魔以外の何者でもなく。
マジで、なんとかなんねぇーの?
無自覚ってことが、どれだけ大罪かってことを…誰かこいつに教えてやってくれ。
俺は、美登が食べたがっていた方のあんみつを、スッと美登の前に差し出して、美登の方に置かれたクリームあんみつに手を付けた。
そこに、じーっと視線が刺さる…。



