鳳馬「その手を離して下さる?すぐ外さ
   無いと打つわよ。」

…「は?何だ、お前。」

突然現れた鳳馬は3秒数え始める

鳳馬「い~ち、に~い、さん。
   はい、時間切れ。」

そう言うと同時に銃声が鳴り響く

…「ガァァーー!?」

その瞬間私は金縛りが解け、動けるようになった

…「なっ、何すんだテメェーー!」

鳳馬「何って離さないと打つって言った
   わよね?それにか弱い女の子に手を
   だすとかサイテーだわ~。」

口調は軽い感じだが、表情や動作はいつも
の鳳馬の雰囲気ではなかった

…「何かあったのか…あ、この娘だ!
  早く、捕まえろ!」

どうやら銃声で仲間が駆けつけて来てしまったようだ

鳳馬「あらあら、面倒くさいことになった
   わね~。」

数人が私達の周りを囲んでいた

「鳳馬、どうしよ…。」

鳳馬「大丈夫よ、私から離れないでね。」

鳳馬は私を後ろに隠すようにすると、再び
銃を構える

…「おい、にーちゃん。その娘を大人しく
  引き渡してくれば…ぎゃああ!」

来稀「鳳馬~やっと見つけたッス!」

爽快と現れた来稀によって助けられる

鳳馬「ちょっとあんた、何処にいたのよ!
   方向音痴にも程があるじゃない!」

来稀「すみませんッス。それよりこいつら
   始末していいっすよね?」

鳳馬「えぇ、いいわよ。このまま帰られた
   ら後々面倒なことになるものね。」

…「ぐっ…ふざけるな!やっちまえ!」

しかし全て来稀の手によって皆倒されて
しまった

来稀「こいつらもしかして例の組織か?
   もう少し楽しめると思ったッス
   けどね~。」

…「あっ!鳳馬さん、来稀さん大丈夫
  でしたか?」

鳳馬「えぇ、問題ないわ。悪いんだけど
   コレ片しといてくれる?」

…「あ~あ、また派手にやりましたね…。
  了解しました。」

来稀「よろしくな、佐藤!」

佐藤と呼ばれた人は他の人と動かなくなった身体を運んでいく

(やっぱりマフィアってこういう感じ
 なんだね…。怖いな。)

鳳馬「ごめんなさいね。こういうの女の子
   に見せたらダメなものだけど…。
   あなたも十分分かったでしょ?」

「う、ん。ごめんなさい、迷惑かけて…」

(でもキョウちゃん達何処に行ったんだ
 ろう?)

私の家に居なかったらしい

鳳馬「とにかく…帰るわよ、ね?」

私達はアジトへと帰っていった