甘桃と幻妖怪

昔にあった人と妖怪の戦争は余りにも酷い
ものだった

蒼葉「それでも多少生き残っている奴は
   いるけどね。それでも少しずつ、
   妖怪は滅んでいってるよ。」

皆それぞれ辛い過去を思い出し、暗い顔を
浮かべている

キョウヤ
  「あいつだけは探さなきゃ
   ならねぇんだ。」

蒼葉「そう…。あんたらがよっぽど大切な
   その人の子、見掛けたいものだ。
   無事見つかったら会わせてくれない
   かい?」

勇吾「あんなチビ見たって何の意味もない
   ですよー。」

敬幸「いや、お前もチビだろ…。」

勇吾「はぁ!?黙れ、敬幸!」

どうやらチビというワードは勇吾には禁句
なようだ

有珠「ふうーっ…。終わりましたよー!」

蒼葉「そうかい。有珠、ありがとね。」

有珠は紙に地図を書きはじめていく

有珠「どうぞ~!書けましたよ。
   キョウヤ様、絶対に帰ってきて下さ
   いね…。有珠いつでもお待ちして
   いますよ!」

目をキラキラと輝かせ、キョウヤを見る

キョウヤ「あ…ハイ…。」

キョウヤは顔を引き攣らせた

敬幸「ちっ…。以外と遠いな。」

蒼葉「あたしも着いて行きたい、と言いた
   い所だけど商売柄行けないんでね。
   気を付けてね。」

キョウヤ
  「いや十分感謝してる。ありがとな」

3人は居場所が分かるなり、すぐに出ていった

蒼葉「人間に魅入られた妖怪、ねぇ…。」

有珠「蒼葉様、本当に行かせて良かったの
   ですか?私は人間…しかも術者なん
   て信用出来ませんがね。キョウヤ様
   騙されてるかもしれませんよ!」

蒼葉「私も今一信用に欠けてるけど…
   それでも人間を人一倍憎んでた
   キョウヤがあんなに心配かけている
   んだ。もしかしたら…と思って
   いてね。」

有珠「む~、蒼葉様がそう仰るのなら
   良いですけど。」

蒼葉「まぁ私達はどうなるのか遠くで見守
   っているだけさ…。」

そう言い、蒼葉は薄く微笑むと自分の仕事
に取りかかるのだ

有珠「そうですね♪じゃあ鏡で様子でも見
   ていますか!」

蒼葉「その前にさっさと今日の仕事分
   終わしちまいな。ね?」

有珠「は、は~い…。」