甘桃と幻妖怪

時は数百年前…
人間が自然と離れ暮らし始めてきた頃

蒼葉「ねぇ…最近妙に森がざわついてきて
   ないかい?」

…「そうかな?私には分からないけど。
  でも確かに人間が何かしているって
  噂で聞いたけど…。」

瞭祐「どうやら本当らしいぜ?」

蒼葉「やっぱり…近々何か起こすつもり
   なのか。」

…「でも俺達妖怪みたいに人間は力を持っ
  ていないからな。心配ないと思うぜ!

瞭祐「いや、そうでも無いらしい…。
   最近の術者の中には妖怪を自由に
   操る事の出来る強力な能力まである
   ぐらいだからな。」

…「こ、怖いわ…。」

皆が緊迫している中、呑気な声が聞こえて
きた

キョウヤ
 「ふぁ~ぁ…人が気持ち良く寝てる所で
  騒いでんじゃねーよな。ったく…何も
  まだ起きてねーんだからいいじゃ
  ねーかよ。」

皆が声をする方へ向くと、木の上で眠たそ
うに目を擦りながら寝転がっている白髪の
少年が1人…

蒼葉「キョウヤ
   あんたね~呑気な事を…。」

瞭祐「またお前か…さっさとどっか行け」

キョウヤ
  「いやいや、お前がどっかいけよ。
   俺の眠りを邪魔しといてそれは
   ねーだろうよ。」

瞭祐「お前なんか人間に捕まって剥製に
   されろ猛獣が…。」

キョウヤ
  「あぁ!?何か言ったか、ヒョロ蛇!
   真面目ぶりやがって!」

…「あ~あ、また始まったよ。」

蒼葉「ちょっとあんたら、止めなさいよ!

キョウヤと瞭祐で罵り合いの喧嘩が始まる

そこへいつも蒼葉が止めていた

瞭祐「俺は用事があるから帰る!」

キョウヤ
  「お~お、2度と戻ってくんなよ!」

…「じゃあキョウヤ、また勝負しようぜ!
  また腕試ししたいんだ!」

キョウヤ
 「え~、面倒せぇな~…。」

お互いは逆方向に帰っていった

…「2人とも、どうしたら仲良く出来るん
  だろうね?」

蒼葉「いつも飽きないのかね…。でもお互
   い素直じゃないだけで本当は仲良い
   んだよ。」

…「え!そうなの?」

蒼葉「ふふっ…ビックリだろ?」

…「本当。でも瞭祐君が言ってた事本当に
  ならなければいいね…。」

蒼葉「そうだねぇ…。祈ってるしかないね
   争いは嫌だもの。」

それでも瞭祐のカンは当たってしまうこと
になった…