甘桃と幻妖怪

「私はいつになったら帰れるの?」

そう問いかけると2人は苦い顔をした

鳳馬「あのね、桃子ちゃん…。」

瞭祐「残念ながら家には帰れねぇな。
   このまま此処にいて貰う事になった
   学校なら手続きを済ませた。」

「え?帰れないって?」

瞭祐「向こう方が本格的にあんたを探し
   始めてるって事だ。家も多分特定
   されてるし、戻ったら捕まるだけ
   だぜ?それでもいいのか?」

鳳馬「ちょっと、瞭祐!」

「っ…!皆、は…?」

鳳馬「ご家族の方なら平気よ。もし危なく
   なったら知らせてくるから。」

(違う!“普通の人間”じゃないから危ない
 んだ!)

「私…やっぱり帰りたい!お願い!」

私が強く訴えかけても
鳳馬は申し訳なさそうに目を逸らし、
瞭祐は表情1つ変えることなかった

瞭祐「悪いな…本当に無理だ。」

「…あっそう。ならもういいよ。」

鳳馬「桃子ちゃん?」

私は背を向け、部屋から飛び出した

男「うわっ!何だ、何だ?」

来稀「痛って~!何ッスか…。
   あ、またあの女!」

鳳馬「来稀!追いかけてちょうだい!」

私は外へと脱出するため、駆け出す

(3人共!どうか無事でいて…。)

暫く走っていると、どうやら出口まで
来たようだ

いざ外に出てみたはいいものの…

「此処って………どこ?」

(スマホで調べれば分かるかも。
 兎に角ここから離れなきゃ!)

唯一持っていたスマホで地図を調べながら
走っていく

「き、気合で家に帰るしかない!」