その後やっと解放された私は少し嫌だった
のだが、また瞭祐から話を聞く事にした

「何でも知ってるなら1つ聞きたいことが
 あるんだけどいいかな?」

瞭祐「あぁ、何でもどーぞ?」

「4年前…私の兄が突然いなくなってしま
 ったの。それが唯の家出ならいいんだけ
 ど…。でも!無事かだけ知りたいの!
 お願い!出来るかな?」

瞭祐「ふーん、で?名前は?」

「橋ノ瀬 桜海《おうみ》。
 濃い茶髪の小柄な人なんだけど…。」

瞭祐「それで、瞳はお前みたく珍しい
   色なのか?」

「え?何言って…。」

突然私が掛けていた眼鏡を外してしまった

「やめっ…!見ないで!!」

私は見られないように手で目を覆う

瞭祐「確かに普通じゃありえねぇな…。
   でも、怯える事は無いと思うぜ?
   今の時代、カラコンとか普通にある
   しな…。俺は綺麗だと思う。」

「……いつから気づいてたの?」

瞭祐「そりゃ最初から。」

「てか…ぶふっ!人にこの目が綺麗なんて
 言われたの初めてだよw
 りょう君たら変わってるね~。」

瞭祐「その呼び方止めろ…気持ち悪ぃ。」

「あはは!兄は普通の瞳の色。
 私の目は生まれつきこうなんだー。
 でも小さい頃はカラコンなんて付ける子
 なんていなかったし、気味悪がられる
 のは当たり前なんだよ。」

私は笑いでお腹を抱えるため目から手を
離した

瞭祐「恐怖と美しさは紙一重って言う
   だろ?その瞳に惹かれる奴もいるだ
   ろうさ。例えば…。」

瞭祐は私の頬に手を添えながら顔に段々と
近いていく

鳳馬「瞭祐、お茶入れたわよ~。そろそろ
   休憩にしたら?」

「あ、お茶入れたの鳳馬~!私も飲みたい
 な~?」

私は慌てて瞭祐から離れると鳳馬の方へと
駆け寄っていった

鳳馬「あら、桃子ちゃんも居たのね。私のお気に入りのハーブティーを入れてみたの

「ワァ~!!美味シソウダネ!」
(あれ?何で私慌ててるんだろ?
 てか瞭祐の行動ってドキドキするって
 いうか…。)

瞭祐の方を見てみると何事も無かったよう
に鳳馬と話していた

(あぁ、そうか!ホストだし職業柄かも
 しれない。うん、きっとそうだ!)

きっと他の女の人にもこういう事をするのが普通なのだろう

(あ~あ…。何かドキドキしてアホらし。
 ていうか、あの3人と全然大違いだわ)

私はため息をつき、鳳馬のハーブティーを
頂いたのだった