なんやかんやで私はキョウヤと
住むこととなった

キョウヤはなぜ怪我したのか記憶が
無いらしい

「ホントに覚えてないのか?」

キョウヤ「あぁ…。全く分からない。
     てかホントに住んでいいのか?
     俺も男だしさ…。」

「そこら辺のことはご心配なく。
 何かあったら、春夜出すから。」

キョウヤ「それは止めてくれ。
     何もしねーよ。」

妖怪にも性別はあるのかー

「所でキョウちゃんは今までやっぱり
 森の中とかでずっと暮らしてきたとか?」

キョウヤ「いや、人間のフリして生活
     してきた。」

「人嫌いなのによく生活できたね。」

キョウヤ「まーな、俺も一応時代に合わせ
     なくちゃならないし…。
     人間のフリしてれば俺が妖怪
     ってこともバレにくいしな。」

「まー自由に生活してていいよ。
 どうせ昼間は私、学校でいないし。」

キョウヤ「お前、いくつだ?」

「17歳。高校生。」

キョウヤ「………。」

「おい、何だよ。17に見えないってか!
 悪かったな、チビで!」

私の家系は背が低い人ばかりだからな。
仕方がない。

キョウヤ「親とか兄弟とかいないのか?」

「いない、お父さんは仕事中で何処にいるのか分からない。お母さんは、病気でもう
いない。」

キョウヤ「そうか…何か悪いな、嫌な事
     聞いちまって。」

「別に気にしてはいない。そんな重い事
 でもないし。さて、夕飯にするか。
 そう言えば、妖怪もご飯食べるのか?」

キョウヤ「まーそこまで必要はないけど
     食べることは出来るぞ。」

桃子の灰色の目が一瞬黒く濁った気が
したがキョウヤは気にしないフリをした。