甘桃と幻妖怪

「え…。どういうことですか?」

寛幸「言うとおりだよ。完全に消滅して
   しまったんだ…。」

私は触れてはいけない部分に触れてしまったと思い反省した

「すいません、嫌なこと聞いてしまって」

寛幸「でももう前の話さ。
   気にすることはない。」

「……。」

寛幸「仕方ない。妖怪の世界は弱肉強食の
   ようなものだ。強くなければ生きて
   いけないんだ。」

(妖怪は強くなければ生きられない…。
 だから皆…本当はツラいんだ…。)

キョウちゃんも最初の頃は人間を全然
信用していなかった

勇吾もあまり人と関わろうとしないし

トシだって…あんな怪我負っても平気な
フリしてて

寛幸「まぁそんなに深く考えないで。
   そうだ、あの事を言い忘れていた。
   私が新しく情報を入手してきていて
   な…。
   噂だがその鬼族がどうやら“あの方”
   と接触しているって聞いてな。」

「本当ですか!?」

寛幸「あぁ、もう少し情報が掴めれば
   良かったんだが…。」

(やっぱり皆ばっかり頼ってちゃダメだ!
 私も何か…!)

「突然ですが、あともう一つお願い
 聞いてくれますか?」

寛幸「何だい?」

「私に特訓させてくれませんか?」