(くっ、痛っ…。何だ、さっきの記憶は?
 走馬灯ってやつか?)

鈍い痛みで目を覚ました

しかし、瞼が重く中々開けられない

必死に開けた薄い視界の中
桃子の駆け回る姿が映った

(良かった…、あいつまだ捕まってなかっ
 たんだな。
 は、やく。早く強い俺が助け
 ないとっ!)

体を動かそうとするが糸が固く
怪我をしていたので動けなかった

(俺が解けるまで無事でいろよ。
 あいつを苛めていいのは、
 俺だけだっ!)