あー、今日は懐かしい夢を見たな

(6歳?の頃かな)

……じいちゃん元気にしてっかなー
しばらく会いに行ってなかったから
不機嫌だろうなー

ってこんなこと考えているうちに
今何時だ?

寝ぼけ眼で時計を見ると
     “8時30分”
ん?私の見間違いかな?
よし!もう一回見てみよう
そして私はもう一度確認してみた
     “8時31分”
ギャー!!!
これは完全にTI・KO・KU⭐だ!
時計確認してる間に1分過ぎてしまった 

今、家を出たら
1時間目に間に合うか間に合わないかのぐあいだ

私は急いで仕度をした

まーでも新学期に遅刻してくるやつは
たくさんいるだろう(笑

私はパンと牛乳を口に突っ込み
家から猛ダッシュで走っていった

少し疲れたので早歩きで腕時計を見た
…よし、まだ何とか間に合うな

順調、順調と進んでいくと

目の前の電柱に2つの黒い人影が見えた

(うわっ……また見てしまった)

そう、私にはいわゆる“霊感”というものがある
それも人一倍強いのだ
強いが故にカンショウしてしまうので
基本的には無視をする

のだかその霊達が話している内容が興味深いので立ち止まって聞いていた

「ねぇ、なんか最近周りの霊達
 おかしいよね。
 だって何か急に暴走して暴れたり
 私達だけでなく生きてる人にも襲って
 いったりする霊もいるものね。」

「怖いよねぇ、私も意識を乗っ取られたら
 と思うと身震いするもの。
 前まではこんなことなかったのに…
 まるで操ることが上手な呪術師みたい。」

「こんなこと出来るのは
 やっぱり人間よねぇ。
 私達も気をつけましょうね。」

「いっそここを離れましょうか。」

「それもいいけど…」

私はまた歩き出した
ふとさっきの会話でひっかかる言葉があった

(呪術師みたい…)

何か嫌な予感がした

考え込んでいると

「あ…アァ…苦、シ
 タ、タズ…け」

下から聞こえたので見てみると
霊が頭だけを残してもがいていた

私は驚いて固まっていた

そしてあっという間に霊は消え去ってしまった

冷や汗が止まらない

心臓の音もいやに耳に響く

(大丈夫、大丈夫、落ち着いて)

ゆっくりと深呼吸して気持ちをととのえた

(いつもだったらこんなじゃないのに…)

嫌な予感が消えないので少し焦って
しまったのかも

ふと時計を見る
     “8時55分”
…………………

あぁ、もうダメだ授業開始5分前だ…

私はやはりのろまだと自虐し
またもや道を駆けていくのだった