半分紺の空が入り混じった頃
学校に着いた

紫苑「ちょっ…、桃子ちゃんが暴走する
   から体力がなくなっちゃった
   じゃん!」

「え?だって(嫌なことは)早く
 やりたいものじゃん?」

明音「も~。まだまだ若いのに体力ない
   わね。今の内に体力付けてないと
   老いやすくなるわよ?」

紫苑「あ、明音ちゃんも早すぎ…。」

(まーなんせこの人は暴走族の
 トップだからね…。
 ほぼ喧嘩で鍛えてるだろうし…。)

聡「だ、大丈夫だよ、花崎さん(紫苑)
  この2人が運動神経良すぎるだけ
  だから僕達は普通だよ…。」

紫苑「そうだね…、もはや人間じゃ
   ないよ…。」

どうやら私達が最後らしい

他の皆は既に到着していたようだ

杏奈「あらあら、来ていたのね?
   存在感が余りにもなくて気が
   つかなかった~。」

(済んだら帰れる、済んだら帰れる
 我慢しよう。)

「全然大丈夫!気にしないで!」

私は満面の笑みで返した

杏奈「あら~、強がっちゃって~!
   そんなに意地張ってると可愛げが
   ないわよ?」

杏奈がケラケラ笑っていると

勇吾「おい、行くんなら早く行こうぜ。
 俺ねみーから早く帰りてーし。」

杏奈「あ!ごめんね、勇吾くん。
   早く行きましょ?橋ノ瀬さんが
   やっぱり怖いって駄々こねてたから
   私は無理しなくていいよって
   言ったんだけど…。」

(なっ…!!)

「何であんたが此処にいるのよ!」

勇吾「あ、お前も行くのかよ。」

すると紫苑が耳打ちしてきた

紫苑「杏奈ちゃんから昨日急に
   篠原くんも誘おうよって連絡が
   来たからさ。
   まー杏奈ちゃん、篠原くんのこと
   好きらしいからね!」

(だろうな。見れば分かるもの…。)

私の嫌いな2トップが揃っていると
流石に私の胃が持ちこたえられるか
心配になってくる

明音「桃子ちゃん、ドンマイねw…。」

杏奈「さっ!早く行きましょ!」

杏奈は勇吾の腕を引っ張りながら
学校の中へと入っていった

他の人も後に続いて入っていく

(頑張ろー、私なら出来る!)

私は気合いを入れると校舎の中へと
足を踏み入れた