(はぁ~、それにしても肝試しかー…。
 何も起こらなければいいけど。)

手掛かりがなくなってしまうが
皆を危険に晒してしまうし、私の力が
バレてしまうので出来れば肝試しには
何も起きて欲しくないのだ

(私ももう少し強くなった方が
 いいかも…。
 でも強くなるったってどうすれば…。)

考えに浸っていると公園まで来ていたようだ

ふと足元に何か転がっている

よく見てみると

「ひぃぃつ!!」

大量の虫達が体の一部を取られていたのだ

「え?な…にこれは?」

見渡すと他の所にも虫が大量にいた

「黒くなっている!?」

その虫はどれもが黒い物に覆われていた

(やっぱり何処かに“あの方”が
 潜んでいるのか?この街に…。)

突然の事に不安が襲ってきた

(あれから情報すら摑めない…。
 もしサトリの言うことが本当で
 キョウちゃんを捨てたとしたら、
 キョウちゃんを探しているんじゃなくて
 私が目的だとしたら?)

この街でこんな事が起こってきたのは
ここ最近の話だ

1年前まではこんな事無かったのだ

(少なくとも向こうは私のことを
 知っている!?)

その考えが出た途端私は背筋が凍った

(でも考えすぎだよね…。
 最近色々ありすぎて疲れてるのかも。)

私は頭を振ると公園を後にした