いつものお昼は明音と一緒に食べていたが

明音「ごめ~ん!今日のお昼はちょっと
   族に呼び出されちゃったから
   一緒に食べれないんだ…。」

「あ、大丈夫だよ。行ってらっしゃい。」
(また喧嘩売られて呼び出さた
 的な感じかな~。(汗))

「今日は屋上行って食べるとするか…。」

私は屋上へと向かった

屋上のドアを開け前を向くと

「あ、キョウちゃんここに居たんだ。」

キョウヤ「おおー。友達はどうした?」

「友達は用事があっていないから、
 私今日1人なんだー。」

キョウヤ「ふーん。そうなんだ?」

私はキョウちゃんの隣に座ると
お弁当を広げて食べ始めた

「ねぇ聞いて?夏休み、夜に学校に探索
 行くんだけど。
 まー要するに肝試しみたいなもんだけ
 ど…。」

キョウヤ「お前、平気なのかよ…。
     その力知られて襲われたら
     どうすんだよ。」

「平気!もし私が行かなかったら皆が
 危ない目に合うかもしれないじゃん。
 それに…もし例の“あの方”が関わって
 いたら何か手掛かりが見つかるかも
 しんないし。」

キョウヤ「お前…優しすぎやしないか?
     自分も危ない目に合うかも
     しれないのに…。」

「あ!そうだね。
 でも根源を絶たないと皆も私も
 危ないし。
 それに今、何とか出来るのは私達だけ
 だから、やるしかないでしょ?」

そう話す桃子は真っ直ぐな目だった

キョウヤ(ったく、ウチの主さんは
     色々無茶をするな…。)

キョウヤ「分かった。好きなようにしろ。
     ただ危なくなったらすぐに
     俺を呼べよ、いいな?」

キョウヤは桃子の頭をワシャワシャと
撫で回した

「うん、分かった。今度は約束
 ちゃんと守るからね!」
(人に撫でて貰うのはいつぶりだろう。
 じいちゃんにまだ会ってないしな…。)

そう雑談していると…

勇吾「あ~あ、やっと解放されたぜ…。
   お昼お昼っと…。」

勇吾が屋上のドアを開けてきた

勇吾「お!橋下先生…と、ブス。」

「だからブスじゃないって言ってるで
 しょ!この悪魔め!」

勇吾「悪魔ってなんだよ…。
   てか先生、このブスと知り合い
   で?」

キョウヤ「あぁいや、まーな?」

勇吾は怪訝な目で見つめてきた

(そうだよね…、今日新任してきたのに
 こんな短時間で仲良くなれるわけ
 ないもんね…。)

「私の親戚のおじさんなのよ!
 お父さんと仲が良いから昔から
 知ってるの!ね?キョウヤおじさん!」

キョウヤ(え?おじさんで済ましちゃう
     の?
     まぁ俺妖怪だけど人間的には
     まだ20代だぞ?
     すごい傷つくんだけど…。)

勇吾「ふーん、そうなんだ?」

(まだ少し信用してないようだけど
 まぁありきたりな設定だから
 大丈夫かも。)

勇吾「ま、いいや。気分変わったから
   違う所で食お。」

勇吾はつまんなそうに帰っていった

(あいつ、絶対私の弱み探ろうと
 してたな?
 皆にバラされたらたまったもんじゃな
 い。
 あいつにだけは警戒しないと…。)

バラされた時の事を考え身震いした

キョウヤ(せめてお兄さんにして
     欲しかった…。)