「ったく!あいつは何なの?
 私何かしたの?初対面にブスは
 ないだろ!」

聡「気持ちは分かるけど、暴力は振るった
  らダメだよ。桃子ちゃんだって
  女の子なんだから怪我しちゃダメ
  だよ。」

「…聡、あんたマジでお母さんみたい。」

聡「えぇー!?お母さん?」
 (お母さんはショックだな…。
  せめて優しいねぐらい言って欲し
  かったなー…。)

聡「それとあそこで姉さんが止めに入って
  なかったら今頃どうなってたか
  分からなかったよ?」

「うっ、ソウデスネー。」

(あれは止めにきたというのか?
 私には脅しにしか見えなかったような
 気がするか…。)

「まー、私もカッとなっちゃったから
 私も悪いかも…。
 すまんね、聡。明音にも謝っとこ。」

聡「えっ…。う、うん。平気だよ。」

聡は少し頬が赤くなっていた

(あーっ!でもやっぱり転入生のあの
 態度は気に入らん!)

私はまたクラスの席に戻って行くと
例の転入生が女子達に囲まれていた

「ねぇねぇ、勇吾くん。何処から来たの?
 前はどんな学校?」

勇吾「埼玉から来た、前は男子高
   だった…。」

「えーっ!!ウソ!男子高!!」

「キャーッ!!だからイケメン
 なのかもよ?」

「勇吾くんの家に遊びに行きたいかも!」

勇吾「俺の家まだ引っ越し途中だから
   今、住んでるのホテルだから。」

「えーっ、残念!じゃあ引っ越し
 終わったら教えてね。」

女子達から主にチヤホヤされていた

なので私の席は勝手に使われ、座れず
にいた

(くっ…。ますますあの転入生が憎い。)

これからあの席で毎日のようにあの状態
が続くのかと思うと胃が痛く
なってきた