本日、夏の暑い日が照りつけている

「っくう~~。あっちぃ~~。」

ただ今学校に到着してきたばかりなので
暑くて暑くて仕方がない

聡「あ、おはよ!桃子ちゃん!
  今日も暑いね~。」

「おはょ~、聡。ウチワかなんか
 持ってない?」

聡「あは、持ってないな。ごめんね。」

私は机の中から下敷きを取り出し
それで扇いだ

聡(下敷き持ってたじゃん…。)

「夏は何でこんなにあついんだろ?
 もう嫌だよー!」

明音「おはよー、桃子ちゃん!
   ねぇねぇ聞いたかしら?
   私達のクラスにどうやら転入生が
   来るらしいわよ?」

「え、そうなの?」

聡「また珍しい時期に来たね。
  もう夏休みに入るってのに。」

明音「皆の噂だと、どうやら男子で
   凄いイケメンらしいわよ?」

明音は少し興奮気味に話す

聡「落ち着いて、姉さん。
  そんなのまだ分からないんだから
  勝手な妄想しちゃ悪いんじゃ…。」

明音「聡、ヤキモチなんかやいちゃダメ
   よ?いくらモテないからって。」

聡「最後の1文は余計じゃないかな、
  姉さん!!」

2人が騒いでいる横で私は暑すぎてほぼ
無視していた

(イケメンはどうでもいいから
 私に誰か涼ませる方法を教えてくれ!)

そんなこんなでHRが始まり、
皆は席に着いていった

先生「あと、今日から新しい生徒が入って
   くる。」

先生が廊下に手招きすると転入生が入ってきた

茶髪のような薄い色の髪で
目は大きくクリクリとしていた

(イケメンかもしれないけど、
 女の子みたいな可愛いさだなw)

先生「篠原勇吾くんだ。
   皆、仲良くするように。」

女子は皆キャーキャーと小さな黄色い声を
上げていた

(こりゃ、あの転入生これから
 大変そうだなー。)

先生「じゃあ篠原の席は…

   


   橋ノ瀬の隣の席だな。」

私は唐突な発言に椅子をガタつかせて
しまった

(は?あの教師マジで言ってる?)

くっそう、後ろの席にしなければ良かった

そんなことを考えているうちに転入生は
近づいてきた

先生「分からないことがあったら
   橋ノ瀬に聞けよ。」

(余計なこと言うんじゃない!)

「よ、よろしくね?」

私は必死に笑いかけた、しかし

勇吾「無理に笑ってんじゃねー。
   余計にブスになってるぞ。」

そう言いながら鼻で笑った

私は自分の中で何かが切れる音がした