「仕方ないね」

「うん。行こうか」



教室に入れば、明らかに課題だとわかる山を抱えた私達は、まるで裏切り者であるかのような視線を、仲間であるはずのクラスメイトから向けられてしまう。

「げっ、すっげぇ量じゃん……」

「マジか……俺らって、まだ1年だったよな?受験生じゃなかったよな?」

進学校だから、この課題の量は仕方がないのだろうか……
各教科からまんべんなく出されているであろう山をギッシーの机に置くと、茜と共に、そそくさと自分の席に向かった。