夜になる前にわたしを照らしてくれたいちばん星は君でした。

わたしが水城くんを好きだとわかると、わたしを見つめる瑠璃さんの目はさらに鋭くなった。


「わたしは千尋のことが好きなの。花凪ちゃんがここに来る前からずっと、何年も千尋のことが好きだった。わたし、花凪ちゃんに譲る気ないから」


瑠璃さんは、それだけ言うとわたしよりも遥かに慣れた様子で岩から飛び降りてそのままどこかへ行ってしまった。


「──……」


瑠璃さんの言葉が頭の中でこだましている。


『花凪ちゃんに譲る気ないから』


迷いもなくそう言い放った瑠璃さんに、わたしが敵うはずがない。