浅木先輩と一緒に過ごすうちに、僕は無意識で先輩を求めるようになっていた。
抱きしめれば、彼女は控えめに抱きしめ返してくれる。
包み込むように背中に回った腕がぎゅって力を込める瞬間。そのまま離さないで、と思う。
キスをしたら、彼女は恥ずかしそうに眼をそらす。
そんな彼女に笑いかけて、一度離れた唇に再び温度を重ねると、彼女は僕の制服を引っ張って限界を知らせるんだ。
彼女が僕の名前を呼ぶたびに、
彼女が僕と目が合うだけで嬉しそうに笑うたびに、
僕の中に、彼女を愛おしく思う気持ちがどんどん積み重なっていく。
ふとした時に触れたいと思う。
遠い未来でも、隣で笑っていてほしいと思う。
僕なりに、彼女のことを大事にしたい、幸せにしたいと思うのだ。
僕は確かに、浅木先輩と恋をしていた。



