僕の世界の半分で






僕とゆんが結ばれることなんてない。
“普通”に恋愛できないことも分かっている。

おさななじみの僕として、家族同類の僕として、それ以外の“僕”がゆんの隣で笑っている未来はないんだ。



最初から気づいていた。
知っていて、気づかないふりをしていた。


いつから変わってしまったのか。
いつから、目の前の事実から逃げていたのか。


考えたくない。

このままずっと、変わらない僕で居たかった。




「…浅木先輩」

「…うん」

「俺でよければ、よろしくお願いします」





​───そして僕は、“普通”の恋を選んだ。