僕の世界の半分で






ーーー"彼女"が出来て7日目。



僕とゆんの関係が気になってた"彼女"は、あの後こっそり僕のあとをつけていたらしい。

ゆんの家に向かい、玄関先でいつものように僕の胸に飛び込んで来たゆんを抱きしめる僕の姿を目撃したという"彼女“は、怒ったように言った。





『雅翔、どうして結花ちゃんとギューしてたの?』

『…どうしてって、これは俺らの普通だよ』

『幼なじみだからって、付き合ってもないのにギューするのは変だよ…』

『俺はゆんのこと好きだけど』

『…好きって、…どうして?雅翔の彼女は私じゃん…っ』

『…彼女って、そんな特別なもの?俺のいちばんはずっとゆんだから』




僕はこの一週間で"彼女"に好きだと告げた覚えはないし、これからもその予定は無い。


付き合ったのは何もかも“めんどくさかった”からだ。