乗っている車中は無言だった。
きっと寂しい気持ちはみんな同じ。
私だけじゃなくて美織さんも和臣さんも家にいるヨネさんも。
だって帰ってくるのが何年先になるか分からないんだもん。
でも、今日は笑顔で送り出すと決めたから。
情けない顔してたら今日まで迷惑をかけちゃう。
「....着いたぞ」
あっという間に車は空港へ到着した。
大きな花束は車において、トランクに積んであるキャリーケースを出す。
平日ということもあって空港はそんなに混んでない。
スーツを着たサラリーマンの人がたくさん見える。
仕事で飛行機を使う人達なのかもしれない。
冬夜くんのような学生はいないっぽい。



