私はうふふっと笑って、 「約束ー!」 と太陽へ思いっきり手をかざし、小指を立てた。 「ふふっ」 愛莉が微笑みながら小指をくっつける。 「ガキの頃みたい」 くすっと笑いつつしょーくんも小指をつける。 「懐かしい」 そらくんもそっと小指を寄せる。 絡まる4本の指は、 春の終わりに約束を交わした。 これからやってくる、 あつい夏を受け入れるために。 暑い、熱い、夏を。