「えっとね、つまり……、 傷ついた愛莉が一番そばにいて欲しかったのは、大切な存在だって思ってくれる、そらくんなの」
「……俺?」
「うん、そう……あのね、そらくんが私に対して持ってる感情と、愛莉に対しての感情は、同じじゃないけどちょっと似てて、その、うーんと……」
うまく言えないなあ、と頭を抱えるハナ。
それと同時に微風が肌を撫でて。
さわっ、と柔らかそうな髪が揺れて。
ふわり、と柑橘系の香りがそよいで。
思った以上に彼女が至近距離だってことに、今さら気づいてしまって。
「ハナ、少し近い、かも……」
思わず身を引いて。
「近い……?」
パッと顔を上げると。
カッと目を見開いて。
「そう!近いんだ!!」
叫んだのは、ハナ。



