「なーんだ、わかってるじゃん」
そう言葉を落として立ち上がる。
やけに重く、耳の奥まで響く、低い音。
こいつ、わざとそんな声、出しやがった。
「じゃあ、愛莉にとってそらっちは、どんな存在なんだろーね」
拒絶反応を起こす脳内で、嫌でも響き渡るその言葉。
ガンガンと、そのセリフが、反響される。
「つまり、俺が言いたいのは、」
「……」
「愛莉は、そらっちのことを……」
「ダメーーーーっ!」
パシッ。
「っ!?」
何が起こったのかと見上げれば、ハナがあいつの口を塞いでいた。
「それはっ!しょーくんの口から言っちゃダメ!!」
「な、」
「絶対ゼッタイぜーったい、ダメ!」
一生懸命背伸びして、首を大きく横に振る。
わかったよ、と もごもご言ったあいつから離れたハナは、俺の方を向いて。
しゃがみこんで、少し困った顔で、言う。



