「今朝の写真、片付けてくれたんだよね。さっきクラスの子が言ってたの、先生に見つかる前に急いで処分してたよって」
「うん、」
「でね、午前中、愛莉といっぱい話し合って、ちゃんと仲直りできたよ」
「……ハナ、」
「あれもこれも全部、そらくんのおかげだよ!ケーキ食べさせてくれて、お話聞いてくれて、背中を押してくれて、本当にありがとう」
満面の笑みで、感謝を述べる。
それは作り笑いでも、無理しているようにも、見えなかった。
「……どういうこと?」
「え?なにが?」
「どういうことだ。あの写真といい、笑ってるハナといい、あそこで聞き耳立ててるあいつといい!」
「ア、ばれてた?」
「へ!?」
ひょこっと柱の陰から現れたあいつ。
また冬の風にまぎれて、現れた。
ハナは、しょーくん!? と驚いた顔であいつを見上げる。



