彼女を求めてはいけないから。 俺から離れてほしいから。 『犯したい』 『手、可愛いよね』 『俺のこと、好きでしょ?』 わざと、“きらい”だと、鳴かせた。 学習済みだった。 彼女はこう言えば逃げてくれる、こうすれば素直になれない、こう迫れば何も言えなくなる。 そうして俺の最低な部分を、散々見せつけた。 愛莉を利用してつまらない日々を紛らわそうとしたり、いろんな女に手を出したり、腐った性格を垣間見せたり。 散々暴走して、理想を破壊したのに。 なのに、彼女は今、俺を────……