お互い我にかえると、急に気まずい空気とからっ風が横切る。 とりあえず座ろっか、と愛莉が言って、そうだね、と私が頷いて。 春頃のあの日みたいに、空がよく見える場所へ腰を下ろした。 途端、朝礼のチャイムが鳴り響いて、 私たちはハッと顔を見合わせて、 目で頷いて、その場で仰向けになった。 つまり、共犯を契った。