「どうして??」

理解出来ない。

潤くんがここにいる事が。

離れたアタシは潤くんに問い掛けた。

「…大学のオープンキャンパスがあって。」

「大学??」

「俺、こっちの大学に通おうと思って。」

えっ、そんな事初めて聞いた。

地元の大学にするって、言ってたはず。

「優勝おめでとう。良かったな。…国立でまた会えるな。」

「見て…たの??」

「最後の方な。」

あの頃のように優しく笑う。

アタシが知っている潤くん。

「あれは??」

潤くんの視線の先には先輩達がいる。

「チームのキャプテンと…副キャプテン。」

「そうなんだ。…紹介してくれる??」

「えっ……うん。」