「これも、ありがとうな。」

照れくさそうに旬磨先輩が言い、首からチラリとネックレスを見せる。

あ、昨日の。

良かった、気に入ってくれたかな。

「いえ…。」

何だか恥ずかしい。

ヒロ先輩は、昨日のうちにメールを入れてくれていた。

『ネックレスありがとう。大事にするよ。
練習中は付ける事出来ないけど、それ以外は俺の首筋にあるからいつでも確認してくれ(笑)』

あったかい気持ちのまま、アタシ達は歩き続けた。