なんか掴みどころがない人だな…。


会話してても、あたしと話してないみたいな…そんな感じがあのチャラ男からする。


「いってらっしゃーい」


笑顔でヒラヒラと手を振ってるチャラ男を見てからドアを閉めた。


「はぁ…」


本当…今日はついてないのか、ついてるのか。


わかんないな。


日向くんと出会えたのは嬉しいけど。


…恋しちゃったんだ。


あたし…。


改めて考えると不思議で、戸惑うけど。


嬉しい。


いろんな感情がぐちゃぐちゃにかき混ぜられて。


最後には、結局どうしようもなく嬉しくなるんだ。


…ライバル多そうだな。


日向くんのことを悶々と考えながらお風呂に入った。