私が抱きしめていいと言っていなくても、 朝と夜は必ず私を抱きしめる。 「では、充電させてもらいます」 「…っちょっと!」 ほら、また私を抱きしめた。 これは─────── 本当に執事との関係なの? 「千結様、今日はお迎えどういたしますか?」 「迎えはこなくて大丈夫。」 学校に行くため玄関で指定の靴を履く。 ……一条が迎えに来ると、周りの女の子が騒ぎ始めるのよ。