「チビ、なにしてんの帰ろー」
「…あっ、おう!」
はっとして、すぐ2人に続いた。
合コンはまさかの30分もしないうちに終了。
こんなの初めてだよ、とアッキーは笑いながらカラオケ店をあとにした。
隣で思い出したかのようにまた笑う。
「馬鹿女は笑ったなー。なんだ、お前もそういう感じに言えるんじゃん」
「…ごめん、アッキー…、」
アッキーにも馬鹿って言ってしまった。
少しずつ頭が冷えてくると、偉そうだったと反省。
別にああいうのは他人がどうこう言う話でも無いような気がする。
というか、なにも知らない私が言えたことじゃない。
「俺…もう一生チェリーでいい、」
「はははっ、ならそのときはさすがに俺がもらってあげるよ」
「うわっ……、えぇ……」
「は?なに引いてんの?冗談に決まってるだろ」
それでも先輩のことがやっぱり気になる。
謝りたいのに、謝れない。
チラチラ様子を伺いつつ歩いていると、建ち並ぶビルの一角にクレープ屋さんを発見。
「あ!クレープ食べよう2人とも!」
「あそこって女子しかいない場所なんだけど」
「いいじゃんあえて男だけってのもさ!ねぇ先輩!」
否定は受け付けていない。
どちらにせよ行くつもりだった私は、ふたつの手を取って向かう。



