キミの世界で一番嫌いな人。





やっぱり男で生きるからには、体力から作らなきゃだめなのかな…。

アッキーなんか余裕で平均値を上回ってるし。



「いだだだだだっ!!痛い痛いっ!つる!足つる…!!」


「だってこれくらいしかお前の見せ所ないじゃん」



柔軟性を測る前屈は、協力の元ぐんぐん下へと向かうが。

ぐっと背中を押さえられて、地獄を味わって。


そう、こいつはこーいう奴なのだ。



「お、背筋が一番いいんじゃない?」


「本当!?アッキーに勝った!?」


「殺すよ」


「ご、ごめん…」



そうだった、この呼び方は口に出しちゃ駄目だった…。

でも最初よりは柔らかい表情をしてくれるようになった気がする…から。


きっと先輩みたいに、いつの間にかこの人とも仲良くなれるはず。



「秋斗くんすごいよ!!シャトルランも100回越えなんて、俺あんなの初めて見たっ!」


「あんなの普通でしょ」


「俺40回だよ!」


「いや35回だから。いらないんだよそんな四捨五入」



今日は3年生は郊外学習で学校に居ないため、屋上には行かなかった。


隣の席の友達(って言いたい)は、購買に売っていないパンを片手にスマホを操作中。

面倒くさそうにしながらも一応は相づちを打ってくれる。