褒めるのか貶すのかどっちかにしてくれませんか。
嬉しいのか嬉しくないのか分からない。
見直したよチビって…、結局は貶してるじゃん。
「あの人が誰かとつるむなんて意外だ」
「…先輩ってそんなにすごいの?」
確かに最初のときも、彼を目にするだけで生徒は逃げて行ってしまったし。
先輩が歩けば廊下は広がって、簡単に道ができる。
それに普通は屋上ってみんなが集まりそうな場所なのに、いつもそこに1人陣取ってるのが先輩。
「すごいも何も、あの人がここの頂点だし」
「………え!?そうなの!?」
「は?おまえ知らなかったの?」
まさかすぎて思わず立ち上がってしまった。
「知らなかったよ…!」
というか、そんな雰囲気じゃないから。
だってあの人…喧嘩、しない。
できないと言ったほうが正しいか。
激しい運動はできないはずなのだ。
それなのに頂点って……。
「実は俺もあの人が喧嘩してるところは見たこと無くてさ。誰ひとり、手も足も出ないって噂らしいけど」
喧嘩してみたいなぁ、ゾクゾクするよ───。
いや、そんなこと言ってるあなたのほうがゾクゾクするんですけど…。



