キミの世界で一番嫌いな人。





「足引っ張ったら、そいつは万年パシリ」


「え、…嘘でしょ」


「嘘だと思う?まぁ今年は誰になるか予想できてるけど」



ビチャンッと、濡れたタオルは再び私の顔面に投げられた。


無事に鼻血を出して、顔には大きなボール跡。

そんなアニメのような現象が本当にあるんだと。


そりゃそうだ、ナンバー2の蹴ったボールなんだから。



「でもアッキ…秋斗くん、騎馬戦は俺と同じチームだから、もし俺が負けたら秋斗くんもパシりなんじゃ…」


「だとしても俺がパシりなんかするわけないだろ」



「さいきん喧嘩してないなぁ」とぼやきながら、校庭脇に座る私の横に腰かけたアッキー。


いつの間にか普通に話せるようになっていて。

というより、男という生き物はこういうものなんだとつくづく思う。


昨日の敵は今日の友、みたいな。



「それにしてもお前、藤城サンと仲良いんだって?」


「仲良いっていうか…俺が勝手につきまとってるだけだよ」


「やるじゃん。見直したよチビ」