それを見てはふっと笑う先輩。
いつからかこうして話してくれるようになった。
金輪際視界に現れんな、と言われていたわけなのだけど。
毎日のようにしつこいほど声をかけて、この場所に来て。
友達にも弟子にもしてもらえなくても、とりあえず話しかける戦法で。
「男の子って難しいなあ…」
先輩もそうだし、アッキーも簡単に心を開いてはくれない。
そう簡単には友達になれないのかな…。
アッキーとはあれから話すこともできていないし。
普通に義務的な会話は交えても、やっぱり壁を作られてる感じで。
「お前も男だろ。なに女みたいなこと言ってんだよ」
「あっ、…まぁ、そうなんですけど…」
本当は女なんだよ、なんて。
もしかするとアッキーは、自分より強い人間になら心を開いたり…?
だったら私が湊川のナンバー1と仲良くなればいいんだ。
そうすれば、私のこともきっと認めてくれるはず。



