キミの世界で一番嫌いな人。





「…友達に、なろうよ秋斗くん」



その内容が上手く使えるからじゃない。

…いや少しは、あるかもしれないけど。


でも、ただ純粋に友達になりたかった。

隣の席だし、せっかくこの場所に居るんだから楽しみたいとも思っていて。

男として楽しみたいって。



「…いらないよ、そんなの」



それだけ落として、アッキーは去って行ってしまった。


寂しそうな顔してた。
なんだったんだろう…。

掴まれた胸ぐらがじんじんと痛い。



「あっ!先輩っ!!やっぱりいた!!」



そして屋上はどうやら彼の巣らしい。


解放感の下に置かれたベンチに寄りかかるように、藤城 理久は空を見つめている。

サラサラと揺れる栗色を見つけては、こうして声をかける毎日だった。



「相変わらずうぜぇな」


「知ってますか先輩!先輩あるところに俺ありなんですっ!」


「…いやほんとお前。暑苦しすぎ」


「先輩、今日は俺お弁当なんです!」



パカッと開いたお弁当箱は、私が作ったもの。

毎日自炊しているから、こんなものはお手のものだったりして。


タコさんウインナーにミートボール。
卵焼き、アスパラベーコン巻き。

ご飯の上に乗せられた海苔は切り抜かれて、猫の模様をしたキャラ弁のつもり。



「…幼稚園児の弁当かよ」