アッキーだよ。
立てない俺を立たせてくれて、ポンって背中を押してくれたのはアッキーなんだ。
夢の中でも私はアッキーに助けられちゃってるんだよ。
親友ってすごいね。
「俺にはすごい頼りになる後ろ楯がいるんだなって…。俺、アッキーがいるとなんでもできる気がする」
どんなに過酷だとしても。
どんなに辛くて、胸が張り裂けそうなことだとしても。
私の…俺の後ろには必ずアッキーがいてくれる。
ここだけは必ず切れないって、そう思った。
「うぎゃっ!」
「生意気」
「いひゃいよあっひ…!」
むにっと頬っぺたを引っ張られる。
アッキーは悪戯に笑って、だけど嬉しさの中に少しだけ違う感情が隠れているようにも見えた。
「…おまえ本当にそーいうとこなんだってば」
そしてずいっと顔を近づけてくる。
切れ長の目が私を捉えて、そのままじっと見つめてきた。
「…現実の俺は夢の中みたいに優しくない。そんなの絶対してやらないから」
「へ…?」



