「びっくりしました。……そこから出てきたのは青葉くんだったから」
完全に、バレてしまった。
だからこんなにも怒っていたんだ。
大人しい夏実ちゃんでもここまでなるんだから、先輩にバレたらそのときは姿を消さなくちゃいけない。
それも…、そろそろかもしれない。
「どうして男のふりして湊川にいるんですか!?」
「藤城さんも知ってるんですか!?」
「みんなに嘘ついて楽しいですか!!?」
呼吸すらさせてくれないようだった。
迫ってくるすべてが棘となって、私の頭からつま先までをも刺してくる。
「藤城さんとどんな関係なんですか…!!」
「な、夏実ちゃん、違うのこれは…」
「違くないでしょっ!!」
そうだ、違くない。
そのとおりだ。なにも言えない。
「今すぐ藤城さんに電話をかけてぜんぶ話してください…っ!!」
「…それは…できない…、」
「なんでですかっ!!じゃなかったら休み明けにすべてバラしますから!!」



